メリットが多い7対1看護
救急病棟のある一般病棟では、看護師の人員配置の基準は7対1看護又は10対1看護となる。7対1は1人の看護師が7人の患者を担当し、10対1は1人の看護師が10人の患者を担当することを意味している。7対1の方が、担当する患者数が3人も少ないため、一人ひとりに手厚い看護ができ、看護師の負担も少ないのがメリットとなる。
看護の仕事はするべきことが多く、多忙を極める。臨床現場での看護業務に限らず、看護記録の作成においても、担当数が増える分だけ事務作業も増える。時間がいくら合っても足りないほど忙しく、充分な看護を提供できないと悩む看護師も多い。その点7対1では、担当人数が少ないため、その分だけ1人の患者に時間を割くことができる。ゆとりある看護を提供することで、医療ミスの防止にも役立つことだろう。また、7対1の配置基準は、急性期医療を提供する一般病棟向けの人員配置である。この配置基準を満たすためには、定められた規程をクリアしなければいけない。このため、7対1の看護体制を採用している病院の多くが、地域の基幹病院や大学病院、大きな総合病院など、最新の医療を提供している。最新の医療に携わるため、看護師としてのスキルが向上するのもメリットだ。先端医療に触れ、高度な看護技術を身に付けたい看護師にとっても、最適な職場といえるだろう。
また、大きな病院だから給与待遇が良く、福利厚生が充実している。7対1を行うためには10対1にくらべ多くの看護師が必要だ。人員を確保するために、労働環境の改善など離職対策にも取り組んでいることだろう。働きやすい環境が整っていることも、大きなメリットである。